2025.10.13
こんにちは。メンテナンス課の箱守です。
弊社は「自然素材の家づくり」をしており、窓枠や建具枠、そして造作建具など、無垢の木材を多く採用させていただいております。床や天井材にも無垢材を用いることで、木のぬくもりや心地よい香りに包まれた、心安らぐ住空間を提供させていただいております。
一方で、「この木の部分は、どうやってお手入れすれば良いの?」というご質問をいただくことも少なくありません。
以前は床のメンテナンスや傷の修繕方法をご紹介しましたが、今回は床に限らず、内部の枠材や建具など、木部全体のお手入れ方法について詳しくご説明させていただきます。
柔らかい布(マイクロファイバークロスなどがおすすめです)をご用意ください。木部の表面を、軽く撫でるように拭き、埃や手垢などの軽い汚れを丁寧に落とします。ゴシゴシと力を入れず、優しく拭き取ることが木部を傷つけないポイントです。
お掃除の後は、木材に栄養と保護を与える塗装(オイルの塗布)を行います。
・自然塗料(弊社では新築時にオスモカラーを使用しておりますので、同じ塗料をお勧めします)
・布やスポンジ(塗料を塗布するためのもの)
・乾いた布(余分な油分を拭き取るためのもの)
・自然塗料をごく少量、布またはスポンジに含ませます。
・木目に沿って、薄く、すり込むように塗っていきます。
厚塗りはベタつきの原因となったり、塗料が木にうまく浸透しなかったりします。「薄く、均一に」塗ることを意識していただくのが、美しい仕上がりの鍵となります。塗布後、すぐに乾いた布で余分な油分をしっかりと拭き取ります。この作業を丁寧に行うことで、ムラのない仕上がりになります。拭き取り後は、風通しの良い場所で半日ほど乾燥させれば完了です。
初めての方でも比較的簡単に行えますので、ご安心ください。
このお手入れを行うタイミングは、春や秋が特におすすめです。気温や湿度が安定しており、塗料が乾きやすい環境です。自然塗料が木にしっかりと浸透し、ムラなく美しい仕上がりになります。梅雨の時期や真冬は、乾燥に時間がかかり作業が難しくなる場合がございますので、避けていただく方が安心です。
このメンテナンス作業を数年に一度行っていただくことで、木の乾燥を防ぎ、美しい艶をより長く保つことができます。年月の経過とともに現れた小さなキズや色の変化も、塗りなおしを行うことによって、住まいの「味わい」へと深まっていきます。お客様ご自身の手で住まいを慈しみ、少しずつ成長させていく喜びを感じていただけるかと思います。
「難しい」「広い面積の塗装は不安」といった場合は、私たちメンテナンス課にご相談いただけると幸いです。責任をもって、しっかりとサポートさせていただきますのでどうぞご安心ください。