2025.12.26
今回は、弊社で取り扱いしております、セルロースファイバー断熱材「デコスドライ」についてご紹介します。
「デコスドライ」は、自然素材を活かしたセルロースファイバー断熱の中でも、住まいの快適性を高めるために開発された断熱工法です。ここでは、その主な特徴をわかりやすくご紹介します。

大きな魅力は、高い断熱性とすき間の少なさです。デコスドライは、専用の機械(ブロワ)でセルロースファイバーを壁や天井に隙間なく充填します。柱や配管まわりにも密着するため、断熱欠損が起こりにくく、夏の暑さ・冬の寒さをしっかりと抑えてくれます。
調湿性の高さも特長のひとつです。セルロースファイバーは木質繊維が主原料のため、湿気を吸ったり吐いたりする性質があります。これにより、室内の湿度が安定しやすく、結露の発生を抑制。住まいの耐久性を高めるだけでなく、カビやダニの発生リスクを減らし、健康的な室内環境につながります。
防音性に優れている点も見逃せません。繊維内の空気や繊維が絡み合った構造が音を吸収するため、外からの騒音を軽減し、室内の生活音も外に漏れにくくなります。静かな住環境は、日々の暮らしの質を大きく高めてくれます。
安全性の面では、高い耐火性も特徴です。デコスドライに使われるセルロースファイバーは、ホウ酸処理が施されており、燃えにくくなっていることに加え、壁や屋根の内部に隙間なく充填されます。この高い密度により、空気(酸素)が入り込みにくくなっていることも、火災の燃焼拡大を防ぐ要因万が一火が付いても延焼しにくい性質を持っています。
そしてもうひとつ、環境にやさしい断熱材であること。新聞古紙を再利用してつくられるセルロースファイバーは、製造時のエネルギー消費が少なく、CO₂排出量も抑えられます。自然素材の家づくりや、これからの時代に合ったサステナブルな住まいを考える方にとって、非常に相性の良い断熱材です。
それでは施工の様子を見てみましょう。
①通気性のあるポリエステル不織布の張り付け

屋根や外壁側のボードの内側に、丈夫な不織布(方眼柄のシート)を張ります。
②セルロースファイバー断熱材「デコスドライ」のブロアによる吹込み

穴を空けて、ボードと不織布の間にセルロースファイバーをパンパンに吹き込んでいきます。「デコスファイバー」の施工には、設計通りの断熱性能を実現するために、株式会社デコスが全国展開する「デコスドライ工法」の認定施工技術者の資格が必要です。
③吹込み完了

吹込みが完了すると、蓋をして、「デコスドライ」の帯が付けば完成です。
デコスドライは、
「夏涼しく、冬あたたかい」
「静かで、空気が心地いい」
そんな住まいを支える、見えないけれどとても大切な存在です。
断熱性能だけでなく、暮らしの質そのものを高めたい方に、ぜひ知っていただきたい断熱工法です。
デコスドライの施工の様子は、柴木材店のYouTube動画チャンネルでも詳しく解説しています。こちらも是非ご覧ください。