2025.09.12
はじめまして。
今年、設計部に入社しました川島です。
今回は、家づくりに欠かせない「窓」についてお話したいと思います。
「窓ってどれも同じじゃないの?」と思っている方こそ、ぜひご覧ください。
窓は、明るさや風を室内に取り入れるだけでなく、どんな景色が眺められるか、どんな風が通るかといった心地よさに加えて、いかに快適な室温を保つかという性能面でも、たくさんの工夫が詰まっています。
今回は、その中でも窓を支える「サッシ枠」に注目してみたいと思います。
「アルミ+樹脂複合サッシ」は、屋外側にアルミ枠、室内側に樹脂枠を採用したタイプです。アルミは強度が高いため枠を細くつくることができ、ガラス面を広く確保できるので、すっきりとした開放的な窓辺が演出できます。ペアガラスの空気層部分には樹脂製パッキンを使うなど、熱を伝えにくくする工夫も盛りだくさん。さらに枠の中には複数の中空層(多層ホロー構造)が設けられ、断熱性を高めています。
一方、「樹脂サッシ」は、屋外・室内どちらも樹脂構造のサッシです。剛性を確保するために枠はやや太めになりますが、その分枠内の空気層が大きくなり(マルチホロー)、断熱性をぐっと高めることができます。より高性能な窓を求める方におすすめのサッシです。
窓は、光や風を届けるだけでなく、家全体の快適さや省エネ性にも大きく関わる存在です。見た目のデザインや眺望はもちろん、どんなサッシを選ぶかも、家づくりではとても大切だと感じています。
これからも、皆さまの暮らしをより快適にするための設計ポイントをお伝えしていきたいと思います。