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3つのモデルハウス

里山の平屋暮らしの家

「里山の平屋暮らしの家」は、2019年に開催された「里山住宅博inつくば」の柴木材モデルハウスです。設計は、建築家・伊礼智氏。性能計算は、東京大学・前真之氏。造園は、荻野寿也氏。第一線を行く各氏との協働により形になった、これからの平屋暮らしの家です。

板張りの外観は、里山の風景にとけこみ、設置した物見台からは、北に美しい稜線の宝筺山を望みます。南庭は町を引き込み、町に庭を提供する場所。町と家の間をデザインすることが、風景を創ることにつながります。設備には世界最新・最高のシステムともいわれるOMXを採用。ヒートポンプ一台で冷暖房、換気、給湯をまかなう、次世代のソーラーシステムです。太陽光パネルとの組み合わせで「リアルZEH」をクリアする抜群の性能を有しています。「閉じてよし」「開いてよし」高齢者にも子育て家族にもやさしい、大地につながるシンプルながら本当の豊かさを感じる住まいです。

里山モデルハウス チェックポイント
  • 木製大開口窓を南北に開いた大空間
  • Ua値0.34w/㎡kの高断熱とOMX(全館空調)を採用し、一年中快適な温熱環境
  • 太陽光と太陽熱エネルギーを最大限に利用し、消費エネルギーを最小化
  • 内部の心地良さだけでなく、外部にも繋がる豊かなくらし
  • 料理、洗濯から収納も楽になる家事動線設計
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ヴァンガードハウス 里山の平屋暮らし

伊礼 智

大地に繋がるシンプルなプラン

里山の魅力は大地で暮らす事、内部の心地よさだけでなく、外部にも繋がり、その地と一体で暮らしている事が感じられる住まいにしたいと思いました。そこで、平屋をベースに人生の後半を愉しむための住まいを模索していると、そのプランは子育て家族にも向く事が分かってきました。家族のあり方が多様化し、様々な個性的なプランのあり方が模索されています。しかし、今回の仕事を通して多くの家族形態にも向くベーシックなプランがあり得るように思えた事は大きな収穫でした。この家が普通の家でありながらも、最新の設備と高い性能に担保された近未来のベーシックハウスになればと願います。

「里山暮らし」を支える戸外の居場所と最新の設備

「里山での平屋暮らし」は住宅の断熱・気密を高めつつ、外部と繋がり外部を愉しめる仕掛けを施しています。季節の良い日には開口部を大きく開けて外部と一体になる事も可能・・・住まい手が自分の気持ちで外部と内部の関係を制御して暮らすのです。

南側の外部には、築山と高木に守られたコミュニケーションの場があり、北側には縁側が、屋根の上には物見台など、拡張された内部空間が住まいと大地を繋げます。 さらにその暮らしをサポートする仕掛けとして、「OMX」と名付けられた新しいシステムを組み込んでいます。太陽光と太陽熱を利用しながら、1台のヒートポンプで冷暖房と熱交換換気、さらに、お風呂のお湯もつくり出します。暮らしを快適にする設備が整理、統合された優れた道具となり、里山暮らしを縁の下で支えます。

スケッチ/伊礼 智


伊礼 智(いれい さとし)
1959年 沖縄県生まれ。1982年 琉球大学理工学部建設工学科計画研究室卒業、1985年 東京芸術大学美術学部建築科大学院修了、丸谷博男+エーアンドエーを経て、1996年 伊礼智建設室開設。2016年〜 東京芸術大非常勤講師、2018年〜 共立女子大学非常勤講師。『伊礼智の住宅設計作法』(編集/新建新聞社 発行/アース工房)、『伊礼智の「小さな家」70のレシピ』(発行/エクスナレッジ)、『伊礼智の住宅デザイン デジタル図面集』(発行/エクスナレッジ)

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建築概要
面積敷地面積320.99㎡(97.21坪)
建築面積109.43㎡(33.11坪)
床面積(1階)102.26㎡
床面積(2階)18.17㎡
床面積(延床)120.43㎡(36.44坪)
構造木造軸組工法
構造躯体スギ(土台はヒノキ)
屋根ガルバリウム鋼板横葺
外壁スギ板張
天井高天井/中霧島壁・低天井/ピーラー縁甲板張
中霧島壁
アカマツフローリング
断熱材屋根・外壁セルローズファイバー
床・基礎押出法ポリスチレンフォーム保温板(スタイロフォーム)
木製サッシ・アルミ樹脂複合サッシ
ガラスLow-E複層ガラス・トリプルガラス
空調全館空調換気給湯システム
OMX(OMソーラー)
給湯
性能長期優良住宅
リアルZEH
UA値 0.34w/㎡k
(HEAT20 G2クリア)
アクセス

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