「木造ドミノ住宅」は、価格を抑えながら、高性能で永く住み続けられる住まいの作り方。最大の特徴は、「外側」と「内側」を分けていること。外側は、単純な構造で高性能な「箱」をプロ(=工務店)がつくり、内側は住まい手が中心になって計画するという考え方です。名前の由来は、「ドム=家」と「イノ=新しい、革新的な」を組み合わせた、巨匠ル・コルビュジエの言葉から。柴木材店もこの革新的な家づくりに取り組んでいます。
一般に、間仕切り壁には構造上必要な柱が入っており、壁の撤去は難しいことがほとんどです。しかし木造ドミノ住宅は、外周壁と床面の強度を上げた「強い箱」としてつくるため、構造上必要な柱は大黒柱1ないし2本のみ。室内は広々としたワンルーム空間とすることもでき、将来的には、子供が成長したら部屋をつくり、家を離れたら広々とした空間に戻すなど、自分たちに合わせて家を変化させていくことが可能となります。
木造ドミノ住宅は、外壁で高い断熱性能を確保できるため、パッシブソーラーシステム(または太陽光発電等の自然エネルギー活用システム)も搭載可能です。省エネルギー性能の高い住まいは、エアコンなどに頼りきらず過ごすことが可能で、健康的でお財布にも優しく、かつ環境に負荷を掛けない暮らしを実現することができます。また、柱や梁は地場産の無垢材を使用する、建築廃材を1/3にするなど、個の住宅にとどまらない循環型社会を目指す家づくりでもあります。
予算の少ない若い家族であれば、まずがらんどうな「箱」をつくっておいてインフィルは後から、とすることも可能です。室内は家具や布で間仕切るなど、セルフビルドでつくる事ができます。価格を抑えながら、永く快適に住み続けられる住まいを手に入れる。DIYを楽しみながら、住むほどに愛着が増していく。この革新的な考え方によって、「木造ドミノ住宅」は、グッドデザイン賞受賞・エコビルド大賞も受賞しています。