ご家族が残した住まいや、縁あって受け継いだ住まいを「住み継ぐ」お手伝いも、私たちの大切な仕事のひとつ。耐震や断熱の補強はもちろんのこと、味わいを活かしながら今のくらしに合った住まいへと形を変えていきます。柴木材は、新築同様リフォームにおいても、自然素材を活かした住まいづくりに取り組んでいます。以下に、いくつかのリフォーム事例をご紹介します。
このページのトップの写真のお住まいは、構造部分と瓦屋根を残した大規模リフォーム。元のお住まいを建てたお父様の思いが詰まった構造は、年月を経て街並みによく馴染んでいました。その味わいを残しながら、これからも長く住まうために手を入れました。
耐震・断熱工事はもちろんのこと、「とにかく明るい家にしたい」というご希望のもと開口部を大きくとり、日当たりと夏の通風を確保しました。自然素材で仕上げた内部は「梅雨時も冬も心地よい」とのこと。外観は景観にあわせながら室内は現代的な心地よい木の家になりました。
玄関ホールには自慢の自転車を掛けられるスペースもつくりました。
築40年のTさんの家は、3.11の震災で壁が崩れ、隙間から外が見えるほどの被害を受けてしまいました。以前から夏の西日の厚さや冬の底冷えをなんとかしたいと思っていたTさんは、弟さんが新築を頼んだ柴木材店にリフォームをご依頼くださいました。
「以前の家は家族の気配がわからなかった」という思いに応え内部の壁を取り去る一方で、構造的に必要な柱や壁を追加することで、地震への備えを十二分に行いました。あわせて、夏の西日の暑さや冬の底冷え対策として断熱補強も実施し、 四季を通して暮らしやすい住まいとなりました。
玄関も自然素材が活かされた広々とした空間になりました。
築125年、明治時代の建物の古民家再生の事例です。市の中心地に建ち、街の歴史を残すシンボリックな建物でした。工事では、材の変形があり水平の調整等に苦労をしましたが、大工の手仕事でひとつひとつ丁寧に工事を進めていきました。完成後は事務所と居宅として利用され、「建物が蘇った」とのお言葉をいただきました。