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暮らしを楽しむ

火のある暮らし

薪ストーブ

薪ストーブの特徴は、揺らめく炎からの暖かさ。遠赤外線の染みわたる暖かさに、自然に家族が集います。暖かさだけでなく、薪割りやストーブ料理も家族で楽しめる薪ストーブは、 人生を豊かにする道具といえるでしょう。しかし、断熱性能が向上している近年の住宅に設置するには、工夫が必要な点もあります。これまで数多くの薪ストーブのある家を設計施工してきた柴木材店では、薪ストーブを単に暖房器具としてだけでなく、暮らしの一部として提案しています。

煙突について

「暖かい空気は、膨張し軽くなり上昇する」というのが、ドラフト(上昇気流)。効率的な燃焼には、煙突内部を暖かい状態に保ち、よりよい上昇気流で燃焼を促すことが重要です。またそれが、煙突火災を引き起こす恐れのある煤(すす)やタールの低減にもつながります。つまり、煙を冷やさない断熱二重煙突の使用と、適切な煙突設計・設置が大切なのです。柴木材店では、断熱二重煙突を標準にしています。

断熱二重煙突

排気温度が高温に保たれる断熱二重煙突は、安定したドラフト効果により煙がスムーズに排出されます。

シングル煙突

排気熱が煙突外部に放射されやすく、煙突上部ではドラフト効果が弱まり、煙の排出がおそくなり、ススやタールなどが煙突内に付着しやすくなり危険です。屋外のシングル煙突では、結露がおきやすくなります。

設置費用について

本体、煙突、設置工事等の総額で120万~150万程度です。

メンテナンスについて

基本的にはストーブ本体はガラス部分をクリーナーで拭く程度。煙突部分は年に1回程度、煙突を外して煤を落とす等の清掃が必要になります。ご自身でも可能ですが、プロヘ依頼する場合は、1回2万円程度の費用が発生します。

薪について

充分乾燥している必要があります(1〜2年乾燥させることが理想です)。湿った薪は、火付きが悪く、熱が水分の蒸発に取られてしまうだけでなく、燃える為に多量の空気を必要とするのでせっかく発生した熱も煙突から逃げてしまいます。更に、煤やタールが多量に発生し、煙道火災の原因にもなります。できれば広葉樹をお薦めします。

広葉樹

火持ちが良く、ススやタールの発生が少ない。ナラ、クヌギ、ケヤキ、カシ、ブナ、サクラなど。

針葉樹

火持ちが悪く、ススやタールの発生が多い。焚きつけ用に適している。マッ、スギ、ヒノキ、モミなど。

匂い・煙について

冷え切ったストーブの中で、冷たい木に火をつけたばっかりの時には白い煙が出ます。いわば温度が不足しているために木が燻されたような状態となっているためです。しかし、順調にストーブ炉内の温度が上がり、熾火(おきび)がたくさんできた状態になれば、その後薪を追加しても煙は多く出ません(きちんと乾燥した薪の場合)。ストーブ炉内での燃焼温度がしっかり高ければ煙は無色透明で臭いもほとんどありません。

ペレットストーブ

薪の代わりに間伐材などからつくられる「ペレット」を使うペレットストーブ。化石燃料を使わない暖房としても人気です。煙がほとんど出ないため、住宅地などでも手軽に火のある暮らしを楽しむことができます。電気でファンを動かすので、停電時は使えない点もありますが、寒い朝タイマーで暖めておくこともできるなど、日々の使いやすさが魅力です。薪の確保に時間が取れないけれど火を楽しみたい、バイオマスエネルギーで暖房したい、という方には、ペレットストーブがぴったりです。

ペレットの消費量について

ペレットの消費量は1時間約1kgが目安です。ペレット1袋(10kg) が400~600 円程度ですので、1日10時間燃焼した場合、1日の燃料費は500円程度といえます。ただし、ご使用になるペレットによって火力が若千異なりますので、使用量も変動します。また、設置場所や気候、建築条件により変動します。

停電のとき

停電時は全停止します。火種は残っていますので、スイッチを切って扉は絶対に開かないでください。復帰したら、安全確認後改めて運転開始をしてください。

メンテナンスについて

日々のメンテナンスについては、ススや灰の掃除などが必要です。着火前に燃焼室内の燃焼皿に残った灰の掃除を行ってください。また扉やガラスに付着する煤や灰の掃除も行ってください。シーズンオフ時には、給排気筒内の掃除や、ストーブ全体の掃除、点検などが必要です。年に1度は代理店による定期メンテナンスをお勧めします。

匂い・煙について

着火時に煙は出ますが、燃焼中はほとんど出ません。着火時は火がつくまでの数分問白煙がでますが、火がつき燃焼が安定するとほとんど煙は出ません。ただし、排気筒の排気出口周辺は木を燃やしたような臭いがしますので近隣の方へ迷惑にならないよう、設置場所については当社へご相談下さい。