2026.05.16
設計部の柴佳織です。
いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。
間取りの打合せの際に「リビングやダイニングをできるだけ開放的に、広く見せたい」というご相談をよくいただきます。ゆったりとくつろげる空間づくりは、多くの方にとって大切なテーマですよね。部屋をすっきりと、ゆとりある空間に見せる最大のポイントは、実は「床の見える面積を広げること」にあります。私たちは、視界に入る床の面積が広いほど、その空間を直感的にゆったりと感じるからです。
ライフスタイルに合わせて自由に買い替えができる「置き家具」もインテリアの大きな楽しみですが、こだわりの無垢床をさらに引き立てる方法として「造作家具」という特別な選択肢があります。

例えば、キッチンのダイニング側にある収納の下に空間を設け、壁に固定して「浮かせる」設計。こうすることで視線が家具の下を通り抜けて奥の壁際まで届き、床が途切れずつながって見えるため、実面積以上の広がりを感じることができます。

これは和室においても非常に有効な手法です。収納を床から浮かせる「吊収納」にすることで、その下の畳の空間に奥行きが生まれ、限られた広さの和室でも圧迫感を抑えた粋な佇まいになります。

また、置き家具を取り入れる際も、どっしりと床を塞いでしまうタイプではなく、細身の「脚付き」のデザインを選択することで、床の連続性が保たれ、空間に軽やかな開放感が生まれます。
こうした造作家具に無垢材や天然木の突板を取り入れれば、床と同じように時を経て色艶が深まっていく「経年変化」を共に楽しめます。床を隠すのではなく、床を引き立て、共に育っていく家具。足元に広がる開放感は、日々の暮らしに心地よいゆとりをもたらしてくれるはずです。
家具は用途を満たすだけでなく、置くことによってお部屋の広さの感じ方にも大きく影響してきます。設計段階では、こうした視覚的な効果も踏まえ、10年後も「今のわが家が一番好き」と心から言っていただけるような造作家具のご提案をさせていただきます。
ぜひ、皆様の思い描く理想の暮らしを、私たちにたくさんお聞かせください!